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フクリンジュエリーができるまで

覆輪 フクリン

Bezel Setting

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覆輪留め(フクリンどめ)とは

筒状の台の中に石を入れて縁を倒して石をセットする宝石の留め方です。「伏せこみ」や「ベゼルセッティング」とも呼ばれています。もともと覆輪は甲冑(かっちゅう)・鞍・太刀・調度などを金・銀・錫(すず)などで縁取りし、飾りや補強としたもののこと言います。こういった意味合いから考えると堅いイメージになってしまいますが、ジュエリーでのフクリンはとてもシンプルで、すっきりとした可愛らしい印象です。

フクリンジュエリーのコーディネート

≪フクリンの良い所≫

枠の爪を倒して留めるデザインではないので、引っかかりが少なく石も外れにくい丈夫なデザインです。石の周りを地金で取り囲むように留めていますので、ペンダント全体がより大きく見えます。シンプルなデザインなので、シーンや洋服を選ぶことなく普段使いもしやすいです。また流行りに左右されず飽きがこないので、長く愛用していただけます。

≪フクリンの注意点≫

長く愛用していると、他の留め方に比べ底に汚れが溜まりやすいデザインです。定期的に石の裏側の汚れを取り除くことで、宝石の輝きを保ったままお使いいただけます。また石の周りを地金で取り囲むため、石自体の大きさがほんの少し小さく見えてしまったり、地金をたくさん使うためお値段が高かったりします。

フクリンジュエリーができるまで

フクリンはシンプルなデザインですが、とても難易度が高く熟練された技術を持っている職人でなければ高いクオリティのものができません。ここからは普段なかなか見る機会のない、実際にフクリンの枠に石を留めていく加工現場をお伝えします。

①枠合せ

フクリン枠合せの様子

フクリンは大前提として石のサイズにピッタリの石枠でなければ留まりません。そのため石留めをする前に、石枠が石の大きさに合うよう枠合わせをします。作業をするときに石枠が動かないように松脂を使い固定します。松脂をバーナーで炙り、加工ができる柔らかさになったら石枠をはさみ込み、熱をとって固めます。石枠を松脂に固定したら、実際に石を乗せて枠のサイズを確認します。

フクリン枠合せの様子

石枠と石が合わないようなら、石の大きさに合わせて、ドリルを使い石サイズに合わせて枠を広げていきます。職人はそれを数十回と繰り返し、石を乗せたときにピッタリ納まる理想のサイズを追及します。

②石留め

フクリン石留めの様子

タガネという鋼鉄製の棒状の道具を石枠の淵にあてジュエリー用の小さい金槌で優しく叩き、少しづつ石を留めていきます。
石は一か所に強い力を与えると割れてしまうためタガネで叩く際はとても慎重に行います。

石留め

石をきれいに真ん中に留める鉄則は、叩く順番を間違えないことです。丸く囲うように叩いて倒していくのではなく、一か所をタガネで叩いて倒したら、対角線上の縁を叩き、倒します。時計の文字盤で例えると12時を打ったら次に6時のところを打ち、次は3時を打ち9時を打っていくイメージです。

対角線上に叩く際、均等な力で叩かなければ、中の石が斜めに留まってしまうため、職人は細心の注意を払い石を留めていきます。

石留め

③仕上げ

磨き1

磨き2

いよいよ最終工程の「磨き」を行い商品を仕上げていきます。磨きとはハンド・モーターという道具を使い、地金部分を綺麗にピカピカにすることです。磨き残しのないように目を凝らしながら、磨くところによって道具を変えて細部まで磨きます。

このように細部まで注意を払って作られるフクリンは、シンプルでありながら美しく、かつ可愛らしく仕上がっていくのです。

仕上げ

こだわりのフクリンジュエリー

マルヴェセアでは様々なフクリン留めジュエリーをご用意しています。どれも職人が一つ一つ丹精込めて作り上げた自慢の一品です。ぜひ一度マルヴェセアのフクリン留めジュエリーを手に取ってその良さを実感してみてください。

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マルヴェセアは、バイヤーが厳選した
天然石と高品位の18金とプラチナを使い、
山梨の職人の技術で造る“本物のジュエリー”
をお届けするジュエリー専門店です。

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