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繊細な輝きを楽しむ “ファンシーカット”の種類

ダイヤモンドと言うと、ほとんどの方が丸い形のラウンドカットを想像するかと思います。しかし、ラウンドカット以外にもカットの種類があり、それらはファンシー(変形)カットまたはファンシーシェイプと呼ばれます。

ラウンドカットに比べて流通量は少ないですが、根強い人気があるファンシーカットダイヤモンド。マルヴェセアで取り扱いのあるものを中心に、それぞれが持つ特徴と個性的な輝きをご紹介いたします。

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カットの種類

まず、ファンシーカットは大きく3つに分けられます。
パビリオンに細かな面が施されたブリリアントカット、階段状にいくつかの面で仕上げられたステップカット、パビリオンを持たないその他のカットです。
古くはパビリオンを持たないローズカットやカボションカットが多く使われていましたが、ブリリアントカットが開発されてからはこちらが主流となっています。

ブリリアントカット

58面体(キューレット無しは57面体)のカット面があり、正面からの光を全反射するように計算されているので強く輝きます。ダイヤモンドの屈折率や反射の光学的な性質を、数学的に研究して生まれたカットです。
ラウンドブリリアントカットのように、正面から見た形(ラウンド)+パビリオン側の形(ブリリアント)で呼ばれます。

ラウンドカット

ダイヤモンドが最も美しく輝くカットとされ、最もポピュラーなカットです。

オーバルカット

ルビーなどのカラーストーンに多く使われる、楕円のオーバルカットは、柔らかな丸みが優しい印象を与えるカットです。中心部の大きなカットと端側の細やかなカットの違いで、立体感のある輝きを楽しめます。

ペアーシェイプ

しずく型のペアーシェイプカット。洋梨(pear)が名前の由来です。尖った面と丸い面が特徴で、カット面の集合された先端は、細やかな美しい輝きを放ちます。縦のラインがすっきりと美しいため、ネックレスやピアスで特に人気があります。

マーキスカット

舟形のマーキスカットは、当時フランスのファッションリーダーであった侯爵(マーキス)に因んで名付けられました。ペアーシェイプと同じく、先端に光が集まりギラリと輝きます。シャープなスタイルは指を長く美しく見せてくれる効果も。

ハートシェイプ

愛の象徴、ハートシェイプカット。上品ながらもフェミニンで女性から人気の高いカット。ダイヤの原石の形から、ハートにカットされることは少なく希少なカットです。細かなカットには熟練の研磨技術が必要で、縦横の比率によって印象が大きく変わります。

ステップカット

パビリオンの表面が四方から下部へ向かって、階段状にカットされているカットです。
光を全て前面に反射するブリリアントカットとは対照的に、カット面の数が少ないので落ち着いた輝きとなります。その分、輝きで欠点が隠すことが難しいカットです。

エメラルドカット

すみ切り長方形のエメラルドカット。元はコロンビア産エメラルドのカットです。内包物が目立ちやすく、ごまかしの効かないカットです。だからこそ透明感を存分に楽しめる、ハイクオリティな原石がエメラルドカットに研磨されることが多いです。

バケットカット

エメラルドカットの角を残したカットです。角が欠けてしまうリスクがあるので、大粒の原石にはあまり施されません。小粒のものを並べて配すると美しさが増します。また、ラウンドカットと並べることで、輝きの違いを楽しめます。

テーパーカット

傾くという意味で非対称の台形が特徴のテーパーカット。センターストーンを取り巻いて主役を際立たせるデザインによく使用されます。

モディファイドカットって何?
「オーバル モディファイド ブリリアント」のように、ファンシーカットには鑑定書にモディファイド(Modified)と記載されているものがあります。”改良された”という意味で、通常のオーバルブリリアントとは異なる点があるということです。原石をより美しく見せられるよう、一つひとつの個性を尊重しアレンジが施されるのです。評価などに問題はありません。特に色を引き出す為のカラーダイヤモンドに多く見られます。
それぞれの個性を伸ばすことが出来るのがファンシーカットの面白いところですね。

そのほかのカット

パビリオンを持たない独創的なカットが数多く存在します。
その中からいくつかご紹介いたします。

ローズカット

底辺が平らで、ドーム型のローズカット。ラウンドブリリアントカットが生まれる前の16世紀に流行し、今日ではアンティークジュエリーに使われることが多いです。

ブリオレットカット

立体的なしずく型で、多面的なカット。先端に穴をあけ、吊るして使われることが多いです。

シングルカット

カットが17面のラウンドカット。小さなメレダイヤはカット面が細かくなり過ぎるので、面の大きいこのカットを用いることがあります。

プリンセスカット

1970年代に出来た新しいカットで、原石の形に近いので歩留まりが良く効率的です。ブリリアントカットのように美しい輝きです。

ファンシーカットの評価

4Cではなく、3Cでの評価

ファンシーカットは原石の形によって歩留まりの良いカットに研磨し、より多くのカラット数を残すことが出来ます。なので同じカラット数のラウンドブリリアントカットと比べると、ファンシーカットは安価に流通しています。

ファンシーカットの評価は、ラウンドブリリアントカットと同じく、カラット・カラー・クラリティで評価されます。
理想とされるプロポーションが定められていないためカットグレードは付きません。ですが個性のあるファンシーカットだからこそ、品質を見極めなければなりません。

シェイプのバランス

カットグレードが無いファンシーカットは、しっかりとシェイプのバランス・輝きを見極める必要があります。原石の形に合わせてカットされることが多いため、シェイプのバランスが様々です。
縦横の比率によって見た目のバランスはかなり異なります。あまり極端だと輝きが損なわれたり、ぼてっとした印象になります。
また、ラウンドブリリアントカットよりも高さが重要です。腰が高すぎるとカラット数の割に小さく見えますし、薄すぎると光がうまく反射せず輝きません。

ポリッシュとシンメトリー

ファンシーカットにカットグレードはありませんが、ポリッシュとシンメトリーは存在します。
ポリッシュは表面の研磨状態のことで、見た目には分からなくても表面の研磨にザラつきやムラがあると、光を的確に取り入れることが出来ません。
シンメトリーは全体の均整・対称性のことで、理想的な反射をするカットになっているかの指標です。
いずれも、ダイヤモンドの輝きに大切な要素です。

あなただけの輝きを

お好みのカットはありましたでしょうか?
原石の状態から、個性を伸ばすにはどんな姿が一番美しいかが考えられ、緻密なカットが施されたファンシーカットダイヤモンド。それぞれが異なる魅力的な輝きを放ちます。
貴方だけの輝きを見つける参考になりましたら幸いです。

毎日を凛と生きるあなたの人生に、
よりいっそうの輝きを。

マルヴェセアは、バイヤーが厳選した
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山梨の職人の技術で造る“本物のジュエリー”
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