輝きの決め手！ダイヤモンドの”カットグレード”

ダイヤモンドの評価基準である4Cに於いて、唯一人が手を加えることが出来るのがカットグレード。カラー、内包物の有無も大切ですが、宝石は輝くからこそ美しいのです。その輝きを決めるカットはとても大切な要素と言えます。

ダイヤモンドの中での代表的なのがラウンドブリリアントカット。ブリリアント(光り輝く)と名付けられた輝きの理由と秘密についてご紹介いたします。

ダイヤモンドはなぜ輝くの？

GIA　トリプルX　中央宝石研究所　H＆C

キラキラとしたイメージのダイヤモンドですが、実は原石の状態ではあまり輝きません。ダイヤモンドの持つ屈折率の高さを生かし、より輝くように計算されたカットが施されることで、ギラギラと美しく輝くのです。

高い屈折率による反射

ダイヤモンドの屈折率は2.41と非常に高いです。ルビーやサファイアが1.77、水晶は1.55と屈折率2以上の宝石は数えるほどです。
屈折率は、光を取り込んだ時に宝石内で曲がる程度を示したもので、高ければ高いほど多くの光を曲げます。そうして外に放たれる光が美しい輝きとなるのです。

七色に光るファイア

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ダイヤモンドの輝きはブリリアンシー・シンチレーション・ファイアの三要素で決定します。反射する白い輝きがブリリアンシー、動いた時生まれるキラキラとした輝きがシンチレーション、虹色の色鮮やかな輝きがファイアです。

輝きに大切なグレード

カットグレード

4Cの中で輝きに重要なカットですが、カットグレードはラウンドブリリアントカットにのみ付けられます。光学的に最も効率よく輝く、理想のプロポーションが定められています。そのプロポーションに近いバランスかどうかでExcellent(エクセレント)からPoor(プアー)までの評価がなされます。カットグレードが良い方が、光を効率よく反射し、強い輝きを放ちます。

ポリッシュとシンメトリー

カットグレードとは別に、ポリッシュとシンメトリーという評価も存在します。
ポリッシュは表面の研磨状態のことで、見た目には分からなくても表面の研磨にザラつきやムラがあると、光を的確に取り入れることが出来ません。
シンメトリーは全体の均整・対称性のことで、理想的な反射をするカットになっているかの指標です。
いずれも、ダイヤモンドの輝きに大切な要素です。
カットグレードに加え、ポリッシュとシンメトリーがエクセレント評価だと、トリプルエクセレント(3EX)と呼ばれます。

ハート＆キューピッド

美しいシンメトリー(対称性)を誇るものはダイヤモンド本来の性質を最大限に発揮し、均整の取れた激しい輝きを放ちます。その美しい対称性を視覚的に分かり易く示したものがハート＆キューピッドです。特殊なスコープで見ると、裏側にハート、表面にアロー(矢)が8つパターンが確認出来ます。スコープは一般にも流通していますので、どなたでも確認が可能です。
この基準を開発した中央宝石研究所は15以上の判定基準を設け、1パーセント単位で判定する為、ハート＆キューピッドの鑑定が付属されるダイヤモンドは一握りです。また、ハート＆キューピッドは中央宝石研究所の商標登録となっていて、他鑑定機関ではハート＆アローなどと呼ばれます。

ハート&キューピッド = エクセレントではない？
ハート＆キューピッドは対称性の指針です。カットグレードがエクセレントでも、内包物の妨げや絶妙なバランスでハートやアローが一部崩れ、ハート＆キューピッドではないこともあります。逆に、一定のプロポーションと一定のシンメトリーがあればVeryGoodカットでもハート＆キューピッドが観察できることがあります。

ＧＩＡトリプルＸの希少性

現地バイヤーの声

輝くからこそ美しい

透明感のあるダイヤモンドから放たれるあらゆるカラーの光。それこそがダイヤモンド最大の特徴であり、美しさです。
理想のカットから放たれる、ダイヤモンドならではの美しい虹色の輝き。
マルヴェセアのジュエリーで存分にお楽しみいただけましたら幸いです。