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カラーストーンの祭典! “バンコク ジュエリーショー” 現地レポート

タイ・バンコクで開催されたジュエリーショーを訪れルースの買付を行いました。

海を渡って感じたこと、見てきたことをレポートしていきます!

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バンコクはとても都会!

タイの経済の中心 バンコク

高層ビルとローカル屋台が共存する街並み

バンコクの中心エリア、シーロムに滞在しましたが、新宿並みに高いオフィスビルがいくつも並んでいます。
平日の日中でも歩いている人が多く、山梨に暮らす私からすると大都会な印象です。そんな都会的な街中に急に伝統的なお寺があったり、大きなビルのすぐ下に食べ物の屋台が出ていたり、レストラン前の路上で服が売られていたり。いろんな文化が共生しているなと感じました。

大通りの脇は下町感が溢れる

寺院のバックには高層ビル

タイの気候は1年中真夏!

路上で売られていた象の置物

年間の平均気温はなんと29度で、高温多湿。今回は2月に行きましたが、気温は25度以上で湿度も高め。冬の乾燥が大敵な私には最高な環境でした!Tシャツ1枚で過ごす人も多いですが、室内は冷房が非常に効いているので羽織るものを持ち歩くのが良いでしょう。

タイは
カラーストーン大国!

カラーストーンの世界的な集積地

ジュエリー業界の中にいると、何かとタイの話が出てきます。「タイで仕入れてきた」「バンコクでこの宝石が人気らしい」など。
タイは世界でも有数の宝石集積地であり、カラーストーン流行の発信地でもあります。元々ルビーやガーネットの産地として知られていますが、南米やアフリカの方がはるかに産出される量も種類も豊富です。
そんなタイはなぜ宝石が有名なのでしょうか?

なぜタイに宝石が集まるの?

タイのダイヤモンド研磨工場

リングやネックレスへの加工会社も多数

まず「研磨の技術がとても高い」ことが挙げられます。カラーストーン、ダイヤモンド問わず大きなカット工場がいくつもあります。また、日本の大手ブランドも作製工場を持つほどの「ジュエリーへの加工技術」も理由の一つです。比較的往来がしやすい国であること、アジアへの流通網としてちょうどいい場所というのも要因です。
そんな様々な要因から、カラーストーンの集積地としての歴史が作られてきました。
タイとは世界中からカラーストーンが集まる、まさにジュエリー大国なのです。

毎日がジュエリーショー?
ジュエリートレードセンターという場所では、ガラスケースに所狭しと宝石が並べられています。云わば毎日展示会をしている感じ。こちらでは一般の方や観光客でも買うことが出来ます。
日本ではなかなか見ない珍しいものが多かった印象です。
(軽く値段を聞いてみましたが卸売価格というわけではなさそう)

ジュエリーショー
会場の雰囲気

少し話が逸れましたが、今回のジュエリーショーの話に入りたいと思います。

とても広くて活気がすごい!

展示会場の外観

入場待ちには行列が

会場はタイの郊外にあるインパクトエキシビション&コンベンションセンターです。日本で多くのショーが行われる東京ビッグサイトよりも2万㎡も大きな会場でした。会場前から行列ができていて活気があり、アジアやヨーロッパなど世界中からバイヤーが集まっている様子でした。
出展ブースも満席で、聞いた話だと出展希望が殺到して出したくても出せない会社も多数あったとか。それほど売り上げが見込める、大きな展示会ということですね。

香港のジュエリーショーは何度も足を運んでいるのですが、タイはまた出展者の雰囲気が違っていました。ビジネスライクな感じがなく、どの業者さんも柔らかな雰囲気があります。元々グローバルが根付いたお国柄なのでしょうか、気さくにコミュニケーションを取ってくれて、さすがは微笑みの国タイですね。

日本では味わえないカラーストーンの祭典!

【ブース案内図】緑がカラーストーンのルース・赤がダイヤモンドルース・黄が商品

正式名称はタイランド ジェム&ジュエリーフェア。日本の展示会との違いは大きく2つです。
まず、ルースジュエリーと商品(ネックレスや指輪)の比率です。国内の展示会では商品を販売する会社が6~7割、ルースが2~3割なのに対し、バンコクでは7~8割がルースジュエリーの販売でした。出来上がった商品を仕入れる小売店ではなく、それぞれが自分たちで商品へと仕上げていく卸売がメインターゲットの展示会なのですね。
次に、ダイヤモンドとカラーストーンの比率。なんと8割以上がカラーストーンという、日本では考えられない比率です。日本の場合、圧倒的にダイヤモンドの方がマーケットが広いため、カラーストーンの割合は2~3割といったところでしょうか。想像以上にカラーストーンの祭典!という感じで圧倒されました。
カラーストーン好きにはたまらない展示会ですね。

色とりどりの
カラーストーン

右を見ても左を見てもカラーストーンな会場内。撮影してきたものをご紹介します。

バイヤーが一目惚れのアメトリン

一目惚れで仕入れました 輝きもあって綺麗

アメシストとシトリンがバイカラーになっている通称アメトリン。ここまで色が濃く、ボーダーのラインがくっきりしているものはなかなか日本国内で見つけることが出来ません。

どちらもエメラルドです!

コロンビア産の高品質

エチオピア産の淡いカラー

同じ宝石の異なるクオリティを比べられるのも展示会の魅力です。
エメラルドでコロンビア産のトップクオリティと、エチオピア産の大粒の淡いカラーを並べるブースがありました。
聞けば、エチオピア産は新しい産出地だそうで、こういった淡いカラーが多いそう。エチオピア産を実際に見るのは初めてだったので勉強になります。

ブルトパのみを扱う会社?

推定500カラットのブルトパ

広いブースを構えてブルートパーズのみを展示している出展者もいました。ルビーやサファイアならわかりますが、ブルトパだけとはかなりマニアック。世界は広いものですね。
500ctはあるであろう大粒から非常に小さなものまで取り揃えていて、並々ならぬ専門性とこだわりを感じました。

見惚れてしまうトップクオリティ

様々なカラーストーンのトップクオリティも多数ありました。スフェーンにルベライトにインディゴライト、ルベライト…それぞれ素晴らしい輝きで、日本国内では中々お目にかかれない大粒カラーストーンは圧巻でした。

原石もたくさん!

大きなアメシストの原石

原石を置いているブースも沢山見られました。ここで原石を仕入れて自社でカットする会社も少なくないのでしょう。磨かれる前の大粒原石は、大地の神秘を感じました。
原石から製品まで、様々な状態のジュエリーが販売されていました。私が今まで行った展示会の中でも、よりプロが集うジュエリーショーという印象です。

仕入れのポイント!

広い展示会場内で良いものを見つけるのは非常に大変です。
今回私がバイヤーとして宝石を見極めるときに気を付けていること、仕入れのポイントをご紹介します。

良いものは初日に!

色の形もごちゃませのスフェーン

今回、展示会は5日間。勝負は初日です。目の肥えたバイヤーはメランジ(様々なサイズやクオリティが混ざった状態)から上澄みの品質をセレクションしていきます。特に、流通が多い価格帯のルースは初日と最終日ではクオリティにかなり差が出てしまいます
私は初日からの3日間のみ会場に足を運びました。

アクセサリークオリティと
ジュエリークオリティの違い

干渉しないよう綺麗に敷き詰められている

ガラスケースに入っていないので手に取れる

500以上のブースがありますから、1つ1つじっくり見ていたら日が暮れてしまいます。遠目からガラスケース越しに見て、輝き・色味を判断していきます。瞬間的にそのルースに需要があるかを判断する経験と、「なんだかこのブース良さそう」という嗅覚も大切です。
これは初歩的ですが、同じ宝石でも会社によって乱雑に積まれているものから透明袋に入れられているもの、ケースに入っているものまで様々です。積まれているものの多くはジュエリークオリティではなくアクセサリークオリティに使うものが多いです。高品質なものを多く扱う会社は、ルースに傷が付かないようにケースに入れています
マルヴェセアはジュエリークオリティにこだわりたいので、出展者のルースの扱い方や綺麗に展示しているかでそのブースをしっかり見るべきか見極めます。

ライティングに惑わされない

非常に濃いカラーのアクアマリン

展示会場は室内ですので、当たり前ですが太陽光(自然光)が入りません。また、宝石を綺麗に見せるために強いスポットライトやLEDで照らして工夫をされています。光を浴びて美しく輝くのが宝石ですが、光の当たっていない状態も大切です。光の強すぎないところを確保してセレクトする必要があります。

宝石の知識&英語力

価格交渉は真剣勝負です

プロの現場ですので、基本的にどの会社も値札は付いていません。気になるものがあれば幾らか訪ね、自分の欲しい金額になるよう交渉していきます。相手も初めて会うバイヤーがどのくらいの目利きがあるのかは分かりませんから、最初は平気で相場以上の値段を言ってきます。そこで怯まずに、今の相場観と自分の希望金額を伝えることが出来るかが大切です。普段から情報や相場値段を知っておかなければ、強く交渉することはできませんし良い仕入れは出来ません
当たり前ですが海外での商談は英語が基本です。相場観と英語で私の頭は尚のことフル回転。とてもエネルギーを使いました。英語のスピーキングをもう少し学ばねばと反省が残りました。

バンコクジュエリーを
お楽しみに!

ギラギラの虹色スフェーン

今回バンコクで仕入れたものは、別のコラムにて紹介していきます。
ルースの状態から、どんなデザインにするか企画して、ジュエリーになるまでの流れを書きたいと思います。
本場で厳選したカラーストーンをマルヴェセアジュエリーとしてお届けできるのが楽しみです

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