今回マルヴェセアカメラマンがバンコクジュエリーショーにお邪魔しました。そこで普段海外ではどのように買い付けを行なっているのかを1日追いかけていきましたのでレポートしていきます。
宝石バイヤーの朝
バイヤーの朝は特別とても早い!と思いきや意外と普通でした。むしろいつもの平日と比べるとゆったりとすら感じます。というのも展示会の開場は10時、業者さんも日本ほど早く働き初めないので朝はしっかり食べて一日に備えます。ホテルの朝食はビュッフェ形式で定番のパンや卵料理ウインナーなどのほかタイ料理などもありました。
今回の会場はこちら
名称 The Queen Sirikit National Convention Center
場所 60 Ratchadaphisek Rd, Khlong Toei, Bangkok
午前10時の開場とともに入場、国内展示会では入場待ちしているお客様を準備万端でお待ちしているという雰囲気ですが、まだ準備をしていたり、談笑をしていたりとリラックスした様子だったのが印象的でした。
買付は初日の午前中が勝負!良質な宝石をセレクト
まずは長年取引をしている業者さんにお邪魔して挨拶をおこない早速買付に入ります。国内で動きが良くなっているスフェーン、アクアマリンを数千ピースの中からセレクトしていきます。宝石はある程度まとまった”ロット”という状態になってますが、同じロットの中でも色、大きさ、形、輝きなどの品質にバラつきがあります。その中からより良いクオリティの宝石をバイヤーの目で見てセレクトしていくのですが、朝のゆったり感はなんだったのかと思えるスピードでした。
買付の流れ
事前オファーまたは現地オファー:欲しい宝石、価格を大まかに伝える
→ ロットセレクト:価格を確認しながらロットを選ぶ
→ ルースセレクション:選んだロットから宝石をセレクト
→ 最終価格交渉:せっかくセレクトしても価格があわず断念ということもしばしば
バイヤーの宝石セレクトアドバイス
宝石は正面から見て美しいことが大前提ですが、斜めや横からなど角度を変えていくと正面からは見えなかったものが見えてきて異なった印象になることが多々あります。また光源の違いや映り込みによっても見え方が異なるので、手で覆って暗くする、場所や照明を変える、肌や金属の上にのせてみるなど、条件を変え確認することが良質な宝石をセレクトする秘訣です。
時間との勝負!バイヤーのお昼は手短に
買付は時間との勝負です。限られた時間で同業他社よりも早く良質な宝石を確保しなければなりません。なのでお昼ご飯は簡素になりがちですが、この日は取引のある業者さんが出してくれたケーキとフルーツを堪能することができました。
旬の宝石を見つけ出せ!数百社の中から厳選し交渉
バンコクにはオパールしか扱っていないなど単一の宝石だけを扱う専門の業者が多数あります。そういった業者は良質なロットを持っていることも多いため、広い会場を一日中を歩き回り目当ての宝石のより良いロットを探し出します。
今回は在庫が薄くなっているオパールとサファイアを探しました。展示会場を見て回り、良さそうなロットをもっている業者を厳選、値段交渉を行いセレクトに入ります。品質の良いロットが見つかっても価格の折り合いがつかないこともしばしばですが、なんとか買い付けることができました。
こうして会場を回り価格交渉を行い在庫状況や相場など宝石の生きた情報を得ることで、高品質なジュエリーを適正価格で提供できているのだなと改めて感じることができました。
夜もお仕事!?業者さんを交えての情報交換
一仕事を終え会場を後にし、夜は業者さんを交えての食事になることがほとんどです。そこでは美味しいご飯とお酒を楽しみながらも、現地ならではの情報を得ることはもちろん、会場で得た情報の確認なども行います。こうして長い1日を終えホテルに戻るのですが、海外の展示会は4日以上開催されているため、翌日もまた長い一日となると聞き、その体力にも驚かされました。
マルヴェセアの品質を保つために
1日密着して驚いたのはバイヤーの手際の良さです。慣れた手つきでテキパキやっているのでスムーズに進んでいるのですが、私がやっていたらどれほどの時間がかかるのだろう考えると恐ろしく感じました。限られた時間の中で膨大な数の中から良いクオリティの石を見つけるのは容易ではありません。こうしてバイヤーのたゆまぬ努力によって保たれているマルヴェセアの品質を皆様にお伝えするためにカメラマンとしてさらなる研鑽を積まなければと感じた一日でした。
毎日を凛と生きるあなたの人生に、
よりいっそうの輝きを。
マルヴェセアは、バイヤーが厳選した
天然石と高品位の18金とプラチナを使い、
山梨の職人の技術で造る“本物のジュエリー”
をお届けするジュエリー専門店です。