”天然石”という言葉の持つ一般的なイメージ
広がる認識の違い
ジュエリーメーカーとして70年の歴史を持つ弊社では、所謂人造石や模造石といった 宝石を模したものは使用せず、 天然の宝石を高純度の貴金属を使用したジュエリーの販売を行いお客様の信頼を得てきました。 しかしネット販売を通じてユーザーの声を直接聞く機会が増えるにつれ、 天然石という言葉の宝石業界の考える範囲と一般的なイメージが乖離していることを感じています。 ここでは”天然石”について詳しくお伝えしたいと思います。
鉱物鑑別ガイドラインによる”天然石”
加工してあっても”天然石”!?
宝石鑑別団体協議会(AGL)と日本ジュエリー協会(JJA)のガイドラインでは鑑別書における天然石の表記を 天然石 無処理 と 天然石 トリートメント(改変)の二つに分類しています。
天然石・無処理
カット以外の加工を施していない石。 無処理であることの証明にはとても詳細な検査が必要となります。そのため高価な宝石以外は鑑別されないことが多く、ほとんどの宝石は無処理か処理石の判別はされておりません。一方で一般的な”天然石”のイメージはこの天然石・無処理だけを指しているように感じられます。
天然石・処理石
天然の素材に人工的に処理をほどこしたもの 処理の方法により大きく価値がことなる。天然の宝石はカットしただけでは割れやすかったり、色あいが悪かったりと様々な状態のものがあり、宝石としてより美しい状態にするため処理を行っています。一般的な”天然石”のイメージにはこの処理石は含まれていないように感じます。
”天然石”に施される処理
エンハンスメント(改良)
素材が本来持つ良さを高める処理 基本的には加熱など自然界で起こりうる処理を人工的に施したもの。
たとえるならエステや治療のように加熱やオイルやワックスによる含侵などを施すことでより美しい宝石へと改良されたもの。
トリートメント(改変)
素材が持っていない特徴を付加する処理 自然界では起こりえない処理を人工的に施したもの。 たとえるなら整形や手術のように異なる成分の照射や樹脂やガラス素材による充填などを施し、色の変化や強度を増すための改変が行われたもの。
”天然石”ではないもの
人工的に造られた人造石・合成石
ラボグロウンダイヤモンドやクレサンベールに代表される成分的には天然石と同じですが、人工的に造られた石を人造石や合成石と言います。自然界と同様の条件を整えることは高い技術を要しますが、今では見た目も本物同様以上のものが生み出されていて、鑑別機関に出さなければ判別できないほどのものも存在します。
似ているだけで異なる石”模造石”
シトリントパーズという名前の石は存在しませんが、高価なインペリアルトパーズの代替品として有名です。このように本来はまったく異なるものを見た目が似ているという理由で代わりに使用しているものを模造石と言います。ダイヤモンド以上のファイアを放つモアッサナイト、安価なキュービックジルコニアなど天然、合成問わず様々な模造石が存在します。
なぜ偽物は存在するのか?
錬金術が信じられていた時代から長く続く宝石の作成。そもそもの成り立ちにより高く売りつけようというという意図があることは否定できません。 一時の儲けに目がくらみ、ユーザーへ疑心暗鬼を埋め込んでしまい、信頼を失ったことは 宝飾業界が反省しなければならない点であると言えます。
マルヴェセアでは鑑別機関で”天然石”と表記される石のみを使用しています。
すべてが未処理というわけにはいきませんが、プロのバイヤーがセレクトした宝石を適正価格で提供しています。
マルヴェセアの”天然石”
マルヴェセアでは鑑別機関で”天然石”と表記される事は前提として、流通がほとんどない一部の宝石を除き、天然石のもつ価値を落とさない処理をされているものだけを使用しています。さらにバイヤーがチェックし品質・色ともに”美しい”ものだけをセレクトしてお届けしています。
非加熱ピジョンブラッドやダイヤモンドは 天然石 無処理
カラーストーンについては一部を除き 天然石 処理石(エンハンスメント)
無処理の流通がほとんどなくトリートメンドされた天然石を使用している例
ブルートパーズ:色の変化を目的とした人為的な照射処理が行われています
ターコイズ:含侵処理が行われています
毎日を凛と生きるあなたの人生に、
よりいっそうの輝きを。
マルヴェセアは、バイヤーが厳選した
天然石と高品位の18金とプラチナを使い、
山梨の職人の技術で造る“本物のジュエリー”
をお届けするジュエリー専門店です。